日本にいる両親とやり取りしていて、両親の「老い」を痛感する機会があり、
なんだかとても切ない気分でいます。
これまでは、小さなことでいちいち腹をたてたりすることはなかったのに、頑固。
柔軟性がない。
よっぽどのことがない限り、新しいチャレンジはしない。
例えば、
携帯電話料金が高い!というので、幾ら払ってるのか聞くと「二人で1万円ほど」。
確かにそれは高いから、格安SIMを調べて連絡してみたら
「なんだか難しそうやし、もう今のままでいい」
日本は猛暑だと聞いて、いま流行りの手持ち扇風機を勧めたら
「こんなん若い人が持つもんやからいらん」
早朝の涼しい時間に散歩でもしたら?
「膝が痛いし」
などなど。
ここで、よくよく考えたらもう両親も高齢者。
自分が実家に住んでた時の感覚で、なんとなく二人とも50代な気がしてましたが、
実はもう高齢者。
いろんなところで高齢者割引が使える年齢やし。
フランスの義理の両親には、月に一度は会うので、今回のような「急な衝撃」はなく。
義理の両親は意識して若さを保つことを心掛けてる様子もあり。
日本とフランスで離れていても、電話やLineは週に2、3回はしていたのですが、
久しぶりに自分の両親とじっくりやり取りして、時間の経過と「老い」を感じました。
ここ数年、フランスでも日本でも、親戚が逝去するケースがありましたが、
私たちの直系家族ではなかったので、
なんとなく、自分にかかわる家族はいつまでもいつまでも元気でいる気でいましたが、
生きてる限り、そうではないのだなあ、と、ガツンと頭を打たれた感覚です。
「久しぶりに実家に帰ったら、おかんが「老いて」いた。」
こちら ▼ の本の冒頭部分。
本当にこんな感覚だったので、こちらの本を読んでいます。
後半は生き方、仕事への考え方の話になりますが、
前半の、「両親の老い」に関する部分はとても良かったです。
まわりの海外在住日本人によると、やはり自分たちが50歳に差し掛かるころから、
それまではバカンス目的だった日本への里帰りが、
両親の介護や看病が目的になっていった、という話も聞きます。
兄弟姉妹がいないので、毎月、お世話のために日本に帰っていた、という人も。
私の場合、日本にいる妹が両親のそばに住んでいるため、
もし何かあってもすぐに動ける体制ではありますが、
それが介護などの長期戦になるとどうなるのか、自分は何ができるのか。
いま、自分の生活の基盤はフランスなので、頻繁に日本と行き来もできず、
それが理由で、今は良好な妹との関係が崩れたりしたら、、、
これまで元気はつらつだった両親が「老いている」のを目の当たりにして、
自分が老いを迎える以上に恐れを感じています。
これは海外在住、日本在住にかかわらず、こんなものなのか、
それとも私、個人の思い入れが強いのか。
今日はここまで。
これ!といった解決策のない問題です。
みなさんの思うところをお聞かせいただけると、うれしいです。
今日のおとも
ポルノグラフィティ ミュージックアワー
今週からフランスの学校も夏休み!
20年以上も前の曲ということにびっくりです。