暖かくなると購買意欲が不思議とわくもので、ちょっと立ち寄る気分で、
日本語のファッションブログをめちゃめちゃ久しぶりにみました。
で、びっくりしましたよね。
ランキング上位のブログを見てみてわかったことは、
何かしら「商品」を買って、それをネタにしてる、ってこと。
いや、もしかしたら実際は違うかもしれません。
有名なブロガーさんに商品を提供し
宣伝してもらうっていうマーケティングもあるでしょうし、
ほんとはそのブロガーさんが自腹を切って購入しているかは不明です。
とはいえ、毎日毎日、下手すりゃ1日に何回も記事をアップされていて、
記事の内容は、レディースファッションのみならず、
お取り寄せしておいしかった食料品、
家のインテリア用品、家具、掃除用品、また子供服まで。
ブログの記事がそれぞれの「商品」について、記述もすごく上手に、
わかりやすく書かれていて、説得力がある。
そこらへんの宣伝広告よりもきっと訴求力があるでしょう。
(実際にわたしも試してみたい!と思った商品がいくつかありました)
これ、考えてみたらすごい仕組みです。
「商品がある」→「記事にする」→「また新しい商品がある」→「また記事にする」
永遠の無限ループ。
わたしも、自分がいい!と思った商品やサービスは、
友達、友人や家族に宣伝を結構するほう。
でも、こんなに毎日毎日書けるだけの量もないし、
その商品がいいか悪いかは個人の判断、とわりきってるので、
そんなに全力で「これほんとにおすすめです~」って、毎日毎日記事にできない。
このファッションブログの運営方法をみていて、
売りにしてるものは、実際の商品じゃなくて「消費する情報」だな、と考えました。
情報は「消費」される目的で作られている。
毎朝タイムリーに聞くラジオの情報も「消費」され、その日の夕方にはお役御免。
会議で議論しててピン!と来たアイデアも、実行してみれば「消費」。
先のファッションブロガーさんの記事も、いま、この日に見るから価値があるのであって、来年、5年後、10年後には完全に「消費」される。
いやいや、「消費」どころか、化石になってるのかも。
「消費」と聞くと、食料品など目に見えて減っていくもののイメージでしたが、
ここ最近「消費」という言葉と一番かっちりはまるのは、情報になってる。
→「情報の消費」、「消費される情報」
そうやって毎日毎日すごい勢いで消費されていく情報は、
発信した瞬間に「消費」され、過去のものになり、やがては古くなっていく。
目下、ウクライナとロシアの軍事衝突がメディアで取り上げられています。
時々刻々と変化する報道も、わずか数分後に入る新しい情報に「消費」される。
そう考えてみると、自分の「消費」と「生産」のリズムを作っていかなければ
この情報の大波にのまれる気がして。
怖くなり、あわててこのブログの記事を書く気になりました。
「消費」と「生産」のバランス。
ぼーっとしてたら9対1くらいになっちゃいそう...
だって「消費」のほうが圧倒的に「生産」よりラク!楽なんです。
今日はここまで。
ちょっと抽象的な話になってしまいました。
もしこの記事が、みなさんの心のどこかに引っかかるとうれしいです。
フランスも、やっと春っぽい気温になりました。
え、もう3月!?という気分でもありますが。
2022年、残りは4分の3。まだ4分の3もある!ととるか、
もう4分の3しかない...ととるか。
3月から子どもたちもマスクを外して登校、
大人も公共交通機関以外はマスクなし!になり、コロナ終わった感が強かったですが、
さっそく、今週2件、上の子どものクラスでコロナ陽性が出た、という。
そして今週はパリ交通局(RATP)の無期限ストライキも始まります。
もう2年前!のストライキの記事はこちら。
来週からは日本の新年度。
新しい希望を胸に。