フランスに住んで10年の節目に、また子どもたちが夜寝てくれるようになってから、地道にこっそり、フランス語の勉強をしてきました。
子どもたちは日々目に見えて成長してるのに、わたしは何にも変化なし!(というか、年を重ねる一方)という状況を打破すべく、DALFのC1レベルの受験を決意。
フランスの大学院に進学したいな〜という漠然とした希望と、
何か目安になる語学の資格を取りたい、という気持ちから、
外国人がフランスの大学院入学に必須とされているDALF C1の準備を始めました。
DALF C1とは? こちら ↓
いざ試験勉強を始めると、
この試験は文章の要約synthèse とエッセイessai argumenté があり、
自分一人の試験勉強では非効率だと判断し、試行錯誤を繰り返しました。
通しで模擬試験をしようとしても、
1日のうちまとまって4時間も空白時間を取ることができず、
隙間時間をなんとかやりくりして試験に臨みました。
以下、これからC1の試験準備をされる方のご参考になれば…
1/ 大切なのは「集中力」
4時間超の長丁場の試験のため、体調管理と集中力を鍛えることが必須!睡眠不足から集中力が落ちることは避け、試験直前はよく寝ました笑
2/ 専門家の力を借りる!
日中は仕事で時間が取れず、効率的に試験勉強をするために
2週間に1度、1.5時間の個人レッスンを計5回頼みました。
文章要約とエッセイの添削をしてもらえ、
また、ちょっとした質問もできたのでよかったです。
自分でやるよりは、課題を出してもらう方が俄然、緊張感が出るし、
口頭試験の対策もしてもらえて大満足。
お世話になったのはこちら↓ 授業もZOOMで融通をきかせてもらい助かりました!
3/ 各セクション対策
Compréhension de l'oral
緊張のあまり実力が発揮できない状況を避け、
リラックスしつつ40分間ひたすら集中!
迷ってると時間がないので分かったところから回答をひたすら埋める。
上述のフランス語レッスンの先生からは、Podcastでこの討論番組↓を聞くよう勧められ、休み時間や通勤時間に聞いてました
(後述のProduction oraleで応用できる表現が多々あり)
Compréhension des écrits
文章量がある時事ネタを読む習慣を身につけられるよう、
新聞の社説をよく読みました。
仕事ではこんな文章量の書類はなかなか見ないし…
知らない表現や、理解はできるけれど自分ではなかなかアウトプットできない表現をノートにまとめ、後述の Production écrite で使えるように心がけ。
Production écrite
試験対策で一番手こずったのがこの論文セクション。
文章要約と、そのテーマに沿った書類の作成。
実際の試験では、
「市街地に車の乗り入れを禁止するかどうか」の社説3つの要約
→「市街地に車の乗り入れを禁止しないよう、市長に嘆願書を書く」でした。嘆願書に記載すべき締め言葉の定例文が頭からすっかり抜けていて、反省(veuillez agréer, madame, monsieur, mes salutations distingué)…
このセクション対策で、先生オススメの問題集はこちら↓ 大学の文学部が著者ということもあり、美しいフランス語がずらりです
あとDALF C1対策でお馴染みのこちらも併用しました
Production orale
模擬試験で、のっけから前置詞のミスをしてしまい、
先生から「最初と最後だけはしっかり形式的な表現を暗記しケアレスミスはしない!そうすれば、討論部分での多少なミスも大目にみてもらえる」という裏技的なアドバイスをもらい笑、ある程度暗記しました。
このセクションだけ個人面接のため、自分のペースで進めることができ、ストレスがなくよかったです
で、結果はこちら◎
100点中73点で合格しました〜!嬉しい!
本当は2020年に受験の申し込みをしてたのですが、色々あり、足掛け2年でなんとか受験できました。
愚痴になりますが、
当初のコロナウイルスの影響で試験がキャンセル
→提示された日程は子どもたちのバカンスに重複のため別日程を依頼
→試験事務局から別日程の応諾のメールを受領
→試験日3日前になっても受験通知が送られて来ず…
→事務局に乗り込んで直談判
→事務局のミスということで、滑り込みで受験票を受領…
という長い道のりでした。
事務局に電話をしても誰も出ず、この試験結果通知も、3回くらいメールしてやっと送ってもらえた…
今日はここまで。
9月の新学期でただでさえ忙しいところ、
9月1日に引越しをして、家族全員、体力的にも精神的にも疲れが…
この記事を書いて自分を奮い立たせようと思いました。
これからDALF C1を受ける方、働きながら試験勉強をされている方の参考になれば、嬉しいです。
去年の新学期ネタはこちら ↓ 今年も、子ども二人分の書類にまみれています