フランスの良いところシリーズ、に次いで、
フランスでやって良かったことシリーズ
歯列矯正!
フランスでは、13歳前後の永久歯が生えそろうタイミングで歯列矯正を始めると健康保険で全額補助されることもあり、ほとんどの子どもが歯列矯正を始めます。
そのせいか、「審美歯科」の意識が日本より高い。
そんなフランスで、歯列矯正して本当に良かったと思います。
日本にいた時にも歯列矯正には興味はあったものの、
これ!というキッカケがなく、
そのまま社会人になり...
20代後半になり…
人と比べてめっちゃ歯並びが悪いわけでもないから(特段良くもないけど)、パリに引っ越して来てからしばらくは、生活のセットアップに追われ、歯列矯正のことも忘れておりました。
…あるキッカケがあるまでは…!
とある日、仏人主人と当時の私の職場の同僚たちが話をしていて、
「日本人て、ほんとに歯並びがよくないよね」
「お金の問題で手当てできないまま大人になっちゃったのかもね」
「人間の歯の本数は万国共通だけど、アジア人は顎のサイズが小さいから、歯があふれるのかもね」
「パッと、見た目だけで損するよね」
なーにー!
「見た目だけで損する」ですって!?
それから、エイっ!と一念発起
複数のルートから良さそうな矯正専門医をピックアップし、
予約を取り…
わたしは3件の歯列矯正医に見積もりを依頼しました。
一軒目のキャビネA は、それまで通っていた歯科医の紹介。
すぐに予約が取れて、すぐに施術も始められる、とのことでしたが、
見積もり額は約80万円!期間3年とのことで、一旦保留。
(パリ8区にあるキャビネの立地、また高級志向の雰囲気もちょっと商業主義的で、自分の理想とは違うな、と言う感じ)
2軒目は友人の友人のお子さんが当時通っていて、
すごく良い!と勧められたキャビネB
取れた予約は最短で2ヶ月後!でしたが、
その初回予約前の準備として、指定の別のキャビネに行って口内全体のレントゲン写真を撮った上で、初回予約に来てください、と。
電話後、すぐにレントゲンを撮るキャビネのアドレスと処方箋をメールで受け取り、とてもてきぱきした印象でした。
同じく友人の友人のお勧めのキャビネC は、もう新規の患者を受け入れていないと言うことで、電話をしてすぐ終わり。
で、約3ヶ月かかって見積もりをとった結果、キャビネB に通うことに。
行ってみると、女医さんばかりのキャビネで、初回のアポからきちんと時間をとってくれたり、現在のお口の状態について説明を受け、
施術方法の説明などをしっかり受けました。
うちの方法はかなり完璧主義なので、合わないと思ったらお断り頂いても結構ですよ、と笑顔で言われたことも◎
合計で30万円ほど、治療期間は約3年とのこと。
概ね15歳頃までの、永久歯が生えそろうまでに歯列矯正の施術を始めていれば全額払い戻し対象になるらしいのですが、悲しいかな、私は当時29歳…
でもまあ最初のキャビネA に比べるとかなり安い!
何やったんやキャビネA…
キャビネBは完璧主義をウリにしているだけあって、
親知らずが3本の除去(こちらも指定の病院での処方箋が発行されました)、
さらに一本、歯茎の中で炎症が見られるので、こちらも治療した上でなければ、歯列矯正の処置は開始しない旨のお話がありました。
良い歯並びへの道は険しい!
すぐに歯列矯正の治療が始められないことにもどかしさを感じていたところ、
矯正医から「親知らずや炎症を放置して歯列矯正を始めたら、数年後にやり直す可能性もあり、結果、余計に長くかかるので、一緒に頑張りましょう!」と、説明があり、アシスタントさんみんなに励まされて、俄然やる気に。
この初回のアポから歯列矯正器具の装着まで実に一年近く、
その後装着してから毎月調整し、器具を外すまで2年半なので、3年半がかりで、歯列矯正を行いました。
矯正器具の調整だけではなく、噛み合わせのために輪ゴムを装着したり、
器具が外れて歯茎に当たって痛くなり、急いで駆け込み診察、も経験済みです。
さて、まとめると…
◎良かったこと
当たり前ですが、歯並びが良くなったことに大満足!
矯正医の治療方針をしっかり説明してもらえるキャビネだったので、なぜこの方法なのか、を、臆することなく聞くこともできました。
子供の時から気にしていた全体的な歯の黄ばみについて相談したところ、
歯列矯正が完了したときに一気にホワイトニングをかけてもらい
(こちらも歯列矯正の費用に含まれていると言うことで治療費用追加はありませんでした)、
また治療完了後、3年に一度の定期検診も費用がかからないシステムなのが良いです。
大勢の前でのプレゼンや、初対面の人との挨拶も、にっこり歯を出して自信がもてる!
●よく考えればよかったこと
唯一の後悔は、自宅からキャビネまでの距離をよく見ていなかったこと。
特に歯列矯正中は、毎月一度は調整のために足を運ぶ必要があり、
合計で30回ほどは通わなければなりません。
職場から昼休みに走って行ったり、また、
歯列矯正の後半に第一子を妊娠したため、お腹をかかえてパリ横断片道45分の移動はやや辛かった。
10年前は、歯列矯正したいなぁ…
でも高くつくし、時間もかかるし…と二の足を踏んでいましたが、
今となっては、すぐに行動に移した自分を褒めてあげたいほど満足しています。
心なしか昔はよくあった頭痛も噛み合わせが良くなったからか今はありません。
ここ一年ほどは、マスク必須の生活なので、
このタイミングで歯列矯正したら目立たなくていいなあ、と、このエントリを書きながら思いました。
さてさて、今日はここまで。
フランスで大人になってから歯列矯正を始めようかな、と思っている方の参考になれば嬉しいです。
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