生まれ育ち社会人5年目まで過ごした大阪を離れ10年以上経った今でも、
毎年、夏休みの時期になると日本に帰りたいな〜と思います。
ここ最近は特に、コロナの影響で去年も今年も帰れていないせいか、いつも以上に帰りたいという欲求が強い!
しかしですよ!
帰りたい、という欲望は決して「完全帰国」ではない不思議。
あくまでも「海外在住日本人の一時帰国」として帰りたい、という欲求なのです。
家族や友達に会いたい、100均で爆買いしたい、エステに行きたい…っていう欲望も、
いいとこだけみて、しんどいことにはフタをする方式、という
「旅行者として一時的に日本に滞在したい」という欲求。
これはなぜかと考えてみたら…
1.精神的に疲れる
日本にいてる時は、わたしが大黒柱!という意識があるのか、外食する、買い物に行く、散歩に行く、など、家族で行動するとなると何か責任感を感じ、精神的に疲れます…
日本国内の旅行中はもちろんのこと、ちょっとコンビニに行く〜なんて時ですら、疲れたのを覚えています。
特に子どもたちを連れて里帰りするようになってから、この傾向が強く。
前回なんて、パリに戻る飛行機に乗ってフランス人がたくさんいるのを感じて、ホッとしてしまう始末。
2.無言の同調圧力を感じる
日本では、「日本人として振る舞うこと」が求められ、それに反するなんてことはあってはならない!という圧力を感じます。
わたしだけ?
日本はハイコンテクスト社会なので ↓
うちのような日仏家庭は一般的ではない=あからさまに例外的に扱われた経験もあいまって、なんだか尻込みしてしまい、
↑ の1.精神的に疲れる という流れに。
「例外的に扱われる」というのは言い過ぎで、わたしの意識過剰なのかも。例えば子どもを公園に連れて行ったら、明らかにうちの子どもたちだけ話しかけられなかったり(見た目が西洋風だから、日本語がわからないと思われた?)、電車で誰も隣に座ってくれないとか、ほんとに些細なこと。
でも積もり積もって疲れる…
日本の生活様式が身にしみているにもかかわらず、生活様式がフランス式になっているからでしょうか、どうも、いちいち活動するごとにドッと疲れる…
3.フランスのように寛容的ではない
フランスでの身のこなし、文化慣習が身に染み付いているせいで、
フランスではありえないことを目の当たりにすると、
え!すごいやん!とびっくりすることがある反面、その逆もあるわけで。
フランスでは当たり前なのに、日本ではありえない!というような態度を取られたら、それはそれでショックなわけで。
例えば、日本では時刻表通りに電車が来ることに感激している反面(フランスではパリ市内の電車は時刻表がありません)、
子ども二人連れてて(ベビーカーに1人と抱っこ紐に1人)、駅の階段で右往左往してるのに誰一人お手伝いしてくれなかったこととか(パリでは5秒くらいで誰かがすぐに声をかけてくれる)。
なんというか、人との接し方が全然違う。
フランスでは見知らぬ人もみんな気軽に声をかけあうけど、日本では、声をかけるんだったら徹底的に寄り添う、それができないんだったら声をかけない!という意識かな?
フランスでは当たり前なので、その調子で日本でも同じようにしていたらびっくりな経験をしたり。
(数年前に子どもと公園で話してて、「お母さんの宝物の〇〇!」と大声で呼んだら、他の家族に「すごい愛情表現ですね」とびっくりされたり、
子どもと散歩してたら、見ず知らずの年配の方に「あんたらこの辺に住んでないよね?ここで何してんの?」と言われたり)
この結果、
↑ の2.同調圧力に負けて
↑ の1.精神的に疲れる という流れに。
本当にありがたいのは、実家がとても暖かく受け入れてくれること。
実家で親族が集まると、日本語がかなりカタコトの仏人主人にもみんな容赦無く大阪弁で話しかけてますが、なんとかなってます。
以前は、自分一人だったら、老後に完全帰国もありかな〜なんて考えてましたが、
日本に帰ることを想像したら「こうあるべき」っていう社会風潮に圧倒されて、自分の思いのままに行動できない…
という悪循環に陥りそうで、なんだか尻込み中。
母国である日本が好き!なのに、日本が嫌い!と思う瞬間があって、
この気持ちは何なのか、ちょっとでもスッキリするために書きました。
今日はここまで。
海外在住日本人の方で、同じような感情をお持ちの方がいらっしゃれば、ぜひこの気持ちを共有したいです。
さて、フランスは夏のバカンスシーズン真っ盛り。
うちは買ったばかりの家の工事の都合(と予算の関係)で今年のバカンスは義両親の別荘で過ごすことになりそうです。
去年の旅行がもはや懐かしい…
家を買った話はこちら(続き中)