日本を離れている海外在住者が、日本語について語るのもおこがましいですが、
今日は思い切って言わせてください!
気になっている言い回し。
「携帯をいじる」!
まるで昔からあったように、普通に使われていますが、
「携帯」と「いじる」の組み合わせにめちゃめちゃ違和感。
誰か共感していただけるかたいらっしゃいますか??
言いたいことはわかるんです。
スマートフォン的に画面をつるつるスクロール... タップ...
という動作を含めて、動作をまるまる含めて「いじる」と表現されてると思うのです。
が…!
めちゃめちゃ違和感!!!!
理由を考えてみたら
さて、ここはフランスで「考える」ブログなので、
なんで違和感があるのか、その理由を考えてみました。
出てきた理由は3つ。
理由その1
「いじる」というと、こちょこちょ、小さいものを手でつまんで触っているイメージ。(例「庭いじり」など)
スマートフォンの画面は平面なので、「いじる」という動詞はおかしい!
理由その2
他にも良い言葉があると思うから。
「携帯を触る」、「携帯を操作する」でも代用が可能なはず。
「携帯を使う」だと、電話をしているように聞こえるので、
これは代用にならないかも。
理由その3
個人的に、「いじる」という単語が好きじゃないから。
さらに「人が携帯電話を触っている姿」を見るのも好きじゃない。
職場や自宅でも極力人に見られたくないので、
最近は電話とテキストのやりとりにしか携帯電話を使っていません。
(自分でも変なポリシーだなと思いますが、なんか生理的に…)
「調べもの、読みものは大画面(PCもしくはタブレットで!)派
うーん、さっと思いつくところで3つ。
どうでしょう〜
自分の違和感の根源は、どれか当たってるのか。
「携帯をいじる」の言い換えって?
思いつく限りでは
・「携帯電話を触る」
・「携帯電話で連絡する」
・「携帯電話で作業する」(←仕事っぽい)
・「携帯電話する」... あたり?
海外在住組が直面する日本語の違和感
「携帯をいじる」という表現にかかわらず、海外在住組の中には、
日本に住んでいた時のままの日本語で時が止まっていて、
時代遅れな言い回しを使っている…と、思う時があります。
特に、日本からの旅行者や出張者と会話している時なんかに、
「あっ!こういう風に表現するのね...」と感じるシーン多し。
今年の日本里帰りの時に衝撃を受けたのは、新しい横文字がどんどん増えてる事実!
今に始まったことではないでしょうが、
日本でフランス語の起源の「ジレ」や、「スタイ」と聞くと、
わたしがあまのじゃくなのか、日本語でもいいのに... と思ってしまう。
横文字の流行と同時に、言葉の省略方法にも衝撃。
「サブスクリプション」→「サブスク」
「インスタ映え」→「バエ」
「スタイ」「ジレ」は、日本語に飢えてるわたしとしては、
昔からの日本語で「よだれかけ」「チョッキ」と執念深く使っていきたい意向。
特に「チョッキ」は、おばあちゃんがよく言ってたなあ、という
思い出を忘れないためにも!
海外在住組でも在住歴40年です、という大御所は、
わたしでも耳を疑う表現を使っていることがあります。
先日「乳母車」「複写機」と言っているのを聞いてびっくり。
今はどちらも横文字「ベビーカー」「コピー機」になってます。
(横文字にする傾向を批判しているわけではないです!むしろ愛すべき表現)
わたしもあと30年くらい海外在住だと、
自分が使ってる言葉、表現が人にびっくりされるようになるんだろうな~...
今日はここまで。
実はこの言葉の違和感を「なんとしても伝えたい!」と思って書きました。
同じように思っていらっしゃる方の目に留まれば嬉しいです。
また「こんな言い替えあるはず!」というご意見もお待ちしております。
言葉をつきつめると語学学習に行きつく...
そして語学で食べていくための、プロへの登竜門を垣間見た話はこちら...