info from Paris パリで考えるブログ

大阪出身パリ在住10年フルタイムワーキングマザーの日常生活と頭の中

(予想)首都パリ 一極集中の終わり

フランスでの外出禁止生活の解禁、第二段階について、会見がありました。

6月2日以降は、これまで制限されていた100㎞以上の移動についても、制限なく可能になる、という、夏のバカンスをめちゃめちゃ意識した政策でした。
確かに、例年であれば、この時期は夏のバカンスの予約を終えているくらいですが、今年はこの制限解除を待って、やっと計画しはじめる、という感じ。

我が家は、できれば恒例の日本への里帰りをしたい、と思いつつも、国際便の運航がどうなるかによりますが、 うっすらと、フランス国内で夏のバカンスを過ごすとするとどこに行こうか?という話はし始めています。
もぞもぞと、心の準備…
 
さて、今回の外出禁止生活を振り返ってみると、いろんな発見がありました。
そんな発見をふまえて、これからどうなるか、想像してみました。
 

f:id:infofromparis:20200531050907j:plain



その1) 住む場所の選択肢が大きく広がる

政府会見では、移動制限は解除するが、引き続き、在宅勤務の継続がうたわれています。わたしの職場でも、一定の物理的距離を確保するため、8月末までは出社する人数を調整し、在宅勤務できる人は在宅で、となっています。

もし、このまま在宅勤務制度が恒常的に許容され、運用されるようになると、と、考えてみました。

雇用主と「月一回だけ出勤」という契約を結ぶ人も出てくるでしょう。
例えば、月に一度だけなら、飛行機で片道2時間程度の距離でも、許容範囲ですよね。
南の端マルセイユに住みつつも、パリの会社に勤めている、
スイスとの国境に近いジュネーブに住んで、子どもはスイスの学校に通学させ、自分は月一回だけパリに出勤、通常は在宅勤務、などというケースが出てきそうです。

パリに住むメリット=パリ市内の職場への通勤時間の短縮 をそれほど重要視せず、住む場所が決められるので、
家族体系やその時々のライフスタイルに合わせて、選択肢が広がります。
 
こういったライフスタイルを送りたい人は、職種を選択する際に、大前提として「在宅勤務ができること」
「職場への出社は月X X回」という条件を考えるでしょう。
その結果、、、
 
 
 

その2) 職業間の差異が大きくなる

「在宅勤務できる仕事」と、「在宅勤務できない仕事」の「差」が開きます。
ここでいう「差」はズバリ、「物理的に、毎日、仕事をする場所に行くこと」
 
「在宅勤務できる仕事」は、実質労働時間は変わらなくとも、通勤時間がまるまる浮き、自分の自由時間が増える一方、「在宅勤務できない仕事」は、自分の自由時間を削って仕事をしていることになります。
 
今までは一般的にどの職業でも、毎日職場に行くことが大前提でした。
だからこそ、家を買ったり、引っ越す際には、職場との距離、公共交通機関の利便性を考慮していたのです。
が、在宅勤務が浸透すれば、職業選択の際に、「在宅勤務の可否」がポイントにな流でしょう。

フランスでも安定した職業である公務員、官公庁の公務員や教職関係者、保育士や医療従事者などは、まさしく「在宅勤務できない仕事」。
これまでは安定を求めてこれらの職業を選んでいた人も、「在宅勤務できないからやめておこう」となるかもしれません。

この職業は「在宅勤務したくてもできない」ので、住む場所については、
(1)引き続き、仕事場の通勤圏内に住む、もしくは、
(2)住みたい場所をまず決めて、その周りで仕事を探す
の、ふたつの選択肢が生まれます。
 
 
 
 
その3) 地方に散らばる 

在宅勤務者が増え、人の移動先が首都圏に限定されず、地方に散らばったとします。
人口が地方で増えると、比例して、学校や保育士、病院勤務の需要が増えるでしょう。
「在宅勤務できない仕事」に就いている人でも、地方での需要=地方での求人募集が増えると、
自分の生まれ育った場所で子どもを育てたい、海の近くの街に住みたい、という人が、移動を始めます。またその周りには、生活に必要なインフラやサービス業も増えます。
 
 

f:id:infofromparis:20200531051151j:plain



結論) パリ一極集中の終焉
 
パリ、もしくはパリ近郊に住んでなくてもいいや、
求人募集も地方と変わらないレベルだし、住環境はすごくいいわけじゃないし、という人が増え、首都圏への一極集中が終わりを迎えます。
 
 
実際に、2020年3月の外出禁止令が出てすぐ、パリを出て、地方の別荘や田舎の実家へ向かった人は20万人。
首都パリとパリ近郊の人口は約210万人、なので、約1割、10%の人が、外出禁止令が出てすぐに動ける人、パリ以外に長期的に住む場所がある人だったと考えられます。
たかが1割、されど1割。
 
 
 
 
さて、すごく極端な想像をしてみました。
しかしパリは、何と言っても首都。
パリの価値は、大きく下がることはなく、
フランスで「一番」の学校や大学、大きな病院はパリにあり続け、
観光名所はやはりパリが目白押し、
パリの美術館や博物館には著名な作品が保管され続け、
コンサートや映画の封切りもまず、首都パリを中心にして行われることは、変わらないでしょう。
 
 
 
 
今日はここまで。
わたし自身も、できれば週一ペースで職場へ行き、残り4日は在宅勤務を続けたい!と切に願っています。
さて、どうなるでしょうか。
みなさんの職場はどうですか。
そして、この予想は当たるのか外れるのか!?
数年後に検証したいと思っています。