フランスで考えるブログ

フランス在住 大阪出身の金融業界フルタイム勤務のわたしの日常生活と頭の中

制限のある生活の方が幸せ!「決定回避の法則」

フランスの二度目の外出禁止令の直前、学校の秋休み期間中に、日本に帰省していました。

例年どおり夏に予定していた帰省ができず悔やまれたので、行ける時に行く!と決めて、2週間の自主隔離制限がある中、ハードスケジュールながらも決行しました。

(2021年1月末から、フランスからの私的な渡航は全面的に禁止されています。帰省は2020年10月でした)

 


結果、行って良かった!
自分の家族と会うことはもとより、日に日に成長する子どもたちの様子を見せられたこと、子どもたちの日本語、日本文化の理解が深まったのが良かったです。

 


…で、海外在住日本人なら誰もが経験するお楽しみのひとつ、一時帰国中の買いものも堪能してきましたよ〜

 


例年どおり、Amazon.co.jp楽天は、到着1週間前にまとめて注文。
到着してからは、日本国内の携帯電話番号がないと利用できないメルカリもおおいに利用。愛用しているZOZOUSEDも着々と注文。
そして2週間の隔離期間明けは、ショッピングモールと100均、ドラッグストア巡り…と、バンザイ大人買い

 

ところでZOZOUSED良いですよ!

もう買取は扱ってないようですが、「日本の」USEDなので、フランスの古着とはコンディションが桁違いで、新品なのに定価の半額以下、というのが多々。

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いつも渡航前に欲しいものをリストにしてもっていくのですが、年に1度しか買い物ができないとなると、リストにないものもついつい手に取って買ってしまい…

そして毎回不思議なのが、100円!と言われると1ユーロよりもかなり安い印象を持ってしまうこと。ユニクロの服も、4990円(ユニクロにしては割と高い方)といわれると、49ユーロ、といわれるより、2割くらい安いという印象を持ちます。

何なんでしょうね、これ。

通貨マジック?

 

 

こんな流れで、結局最初の数回は文字通り大量に購入するのですが、一週間を過ぎたあたりから、急激に購買意欲を失います。
ショッピングモールも、数回行ってしまうと怖いもので慣れてきて(しかも土日は激混みだし)、また日本の接客に慣れていないこともありかえって気疲れしてしまうので、後半は主に家で読書や書き物をして過ごしました。

 


この現象は何かしら、と考えてみたら、行動経済学でいうところの「決定回避の法則」ではないかと仮説…

 


「決定回避の法則」

「決定回避の法則」とは人は選択肢が多くなりすぎると、その中から一つのもの(商品)を選んで決定することを避けがちになるという法則です。

beehave.infodex.co.jp

 

要するに選択肢が多すぎると、かえって行動する意欲が削がれ、実行に移せないという…


パリ生活も10年を超えると、無ければ無いなりに、生活する術を身につけています。
日本の丸い粒のお米が手に入らない場合、それに近いものを近くのスーパーで購入して炊き方を工夫して食べてみるとか、ユニクロで評判の良い服が手に入らない場合は、近くのZARAで同じようなデザインのものを購入したりするとか。

ある程度妥協をして、賄えるもので賄ってしまうという生活に慣れています。

 


そんな生活に慣れていると、いざ目の前にずらっと、憧れの(?)日本の商品が並んでいて「はい、この中から好きなの選んでください」といわれるとなかなか決められず。結局、見て終わり、という。ほんと、時間がもったいない。

 

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結局のところ、選択肢が多すぎると行動に移せずたじろいでしまうため、ある程度先選択肢が限られている方が、サッと行動できてよいのかも、と考えました。

 

 


例えば、もし「世界中のどの国でもいいから住んでみてもいいよ」と言われたり「どんなタイプの家でもいいから住んでもいいよ」と言われると、この「決定回避の法則」のため、逆に全く選べず、現状維持にとどまりかねない。

そのため「仕事が東京なんで…」、「子どもが3人いるんで…」といった理由で、ある程度縛りがある方が、サッと決められるのではないか、と思った経験でした。

 

 

さて、こんなふうにまとめると、まるで買い物を全然していないように見えますが、パリに戻ってくる時はちゃっかり重量制限ギリギリまで荷物を持って戻ってきましたのでご心配なく…

そして1ヵ月遅れで来たクレジットカードの支払い明細を見てこれまたビックリ!(この事件については、後日また記事で紹介したいと思います)

私の場合、旅の後半に購買意欲が落ちたぐらいでよかったのかもしれません

 

 

 

さてさて、今日はここまで。
この記事が海外在住者の方から、共感してもらえるとうれしいです。

 

 

 日本に帰った時の、謎な切迫感について書いた記事はこちら ↓

良かったらみてってください

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