夏休みシーズンです!
6月の最後の2週間だけ、学校、保育園の受け入れが可能という連絡を受け、そのタイミングで文字通り3ヶ月ぶりにパリに戻り、夏休みに突入。
かねてから心配していた夏の里帰りは、結局延期にしました。
大阪行きフライトはあるものの、到着後2週間は自宅で自粛が定められており、4週間の滞在期間のうち、半分の2週間をじっとしておくのはもったいない、と思い、やむなくフライトの予約をキャンセル。
10月の秋休みに行ければいいなあ、と思っています。
夏の里帰りを取りやめたとはいえ、7月8月のまるまる2ヶ月、どこいこう!?
学童保育や特別保育のサービスも利用しつつ、うちは2度、フランス国内の旅行に行くことにしました。
これまで行ったことがない場所で、子ども連れでも快適に過ごせそうな場所、、、と相談して、今回はブルターニュBretagne地方のナントNantesに決定。
木造のゾウを見る旅
宿泊施設を決める
以前からAirbnb を使っているので、今回もやっぱり、ホテルよりAirbnbに。
Airbnbが定着する以前でも、フランスでは Gîte ジットという小型の別荘を借り切ってバカンスを過ごすという習慣があり、今回、いちおう別のポータルも見てみたものの、使い勝手が悪かったり、また良さそうなところはすでに予約されていたり。
結局、また最初から色々と登録するのが面倒になってしまって、結局Airbnbに戻ってきました。
わが家がAirbnbを使い始めた経緯はこちらでどうぞ ↓
ご参考までに、他のレンタル予約ポータルはこちら ↓
ホテルだと4人家族部屋があるところはかなり限定されますが、やはり安定のAirbnb。
選択肢が豊富でありがたい。
外出制限が解除されて日が浅いフランスは、国内旅行を推進する傾向にあり、どこも混雑しています。
わたしが当初連絡した候補先3件のうち、返信があったのは1件のみで、残り2件はお断りがありました。
4泊5日やし、大丈夫でしょう〜とタカをくくって、1ヶ月前に予約したものの、割とギリギリだったようで、滑り込みセーフでした。
よかった!
庭付きの郊外の一軒家をレンタル、家主さんのところも、うちと同い年の子ども二人がいることもあり、おもちゃや絵本が充実していて、助かりました。
移動手段を決める
今回使ったのは、ゲットアラウンドGetaroundという B to C ビジネスモデルの、シェアリングレンタカーサービス
これがすごく良かった!
事前にアプリで免許証情報などを登録、車の予約を。
携帯電話にアプリは最低限しか入れない主義なので、いささか抵抗があったものの、これは必須なのでやむなく…
当日、予約開始時間の1時間前に、車がどこにあるか、住所が送られてくるので、アプリに表示された住所をもとに、開始時刻後にその場所に行きます。
予約している車を見つけ、自分で状況確認 Etat de Lieu をして、レンタル開始。
車の状況確認は、アプリが指定する角度から、8枚の写真を撮るのみ。
Bluetooth機能を使って、鍵を開けて車内に入り、アプリの指示にしたがって鍵を見つけだし、エンジンをかける。同じくBluetoothでデータを送っているのか、レンタル前後で、ガソリン量や走行距離は自動で検出されていました。
人を介さないでレンタルするので、最初は、出発当日に何かあったらどうしよう、、、と不安でしたが、時間に余裕を持って手配したため心の余裕もあり、うまくいきました。
Drivy社が保有する車の数は、欧米で7万台、利用登録者数は500万人らしいです。
わたしの場合、こういった一般的な情報よりも、同僚からの口コミによる後押しが決め手でした。
これまで、別のウイカーOUICAR というレンタカーサービスを使っていました。
こちらはGetaroundに比べると、車の持ち主の回答を待つタイプが主流、なおかつ持ち主と待ち合わせしなければならず、これが意外と面倒。
約束した時間に遅れたり、また、待ち合わせ場所から少し歩いたところまで車を取りに行く必要があったりで、不便に思っていました。
その話を職場でしたところ、フランス人同僚に「Getaroundがいいよ!瞬時に予約できて、持ち主と会わなくても借りれるし」と進められ、初めて使ってみたところです。
今まで定期的にお世話になってたけど、もうきっと使わないと思う、、、
ご参考までに ↓
さて、Getaroundのいいところは、
・Getaround社が、パリの主要な場所にシェア用の車を常設しており、reservation spontanéeという、予約したら車が空いてる限り絶対に予約できるシステムがあること
・車は定期的に掃除やメンテがされており、また新車で走行距離が短いなど、比較的良い状態であること
・車にGetaroundのロゴがあり広告宣伝を兼ねているため、料金が安いこと
・走行1200kmまで無料、レンタル時よりも返却時にガソリンを多く入れていた場合、差額が返金されること
・持ち主によるドタキャンがない(うちは一度これで痛い目にあったので…)
悪いところ、気になっているのは、
・車のピックアップと返却は路上のため、夜に一人でレンタル、返却する時に、やや不安あり(治安的に)
・シェア用の駐車スペースでも、容赦なく自家用車を停める人がいるので、本来返却すべき場所に別の車が停まっていると面倒(場所がない場合は、近隣の一般駐車用スペースに停めた上で、連絡をする必要あり)
・時間厳守(1分でも返却時間をオーバーした場合、システムが自動的に追加料金を加算する)
というところでしょうか。
いずれも、時間に余裕を持って行動すれば解決すると考え、今回は朝出発のところ、前日の夕方からレンタルを開始、返却も、夜帰宅後、翌日朝に返却というスケジュールにしました。
普通は、このようにシェア用の路上駐車場所が定められているのですが、ここに普通の車が停まっていることもしばしば。
さて、今回は、泊まるところも移動手段も、シェアリングエコノミーを活用しました。
今まで、宿泊施設はAirbnb+移動は電車、だったり、宿泊はホテル+移動はレンタカー、という組み合わせ。
今回初めて、移動も宿泊も、どちらもシェアリングエコノミーにしてみたところ、意外とサクサクいけました。
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10年前には、こういったサービスが供給されること、とても想像できませんでした。
10年ひと昔、とはよく言ったもので、技術の進歩と、人の価値観の移り変わりを感じます。
そして、シェアリングエコノミーならではの、使った後にお互いを評価するシステムは、前にどこかの本で読んだ「評価経済」の波を感じます。
借りた方も貸した方も評価し、評価されるシステム。
確かに、過去に評価が悪い人とはあまり関わりたくないし、逆に、評価が高い人とはぜひお取引したい!と思います。
このシステム、なんか落とし穴があるような気がして、ここ最近、考えてみていますが、まだその理由は何かわからず。。。
さて、Getaround は2006年に設立のスタートアップ
そしてAirbnbは2008年です
今回行った ナント Nantes は、18世紀のSF作家ジューヌヴェルヌ Jules Verneの出身地ということで、子ども連れでも楽しめるところです。パリからも直通TGVで2時間。
「80日間世界一周」子どもの時大好きでした。
今日はここまで。
この記事が、シェアリングエコノミーを使ってみようかな、と思っている方の参考になれば嬉しいです。
また8月に、同じようにシェアリングエコノミーを使って、家族旅行2週間を予定しているので、その結果をまたアップデートします。
どうぞ、素敵な夏休みをお過ごしください。