フランスで考えるブログ

フランス在住 大阪出身の金融業界フルタイム勤務のわたしの日常生活と頭の中

家買うオンナ 〜その2

 

続きものです。

現在進行形の話。

  

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おかげさまで6月上旬に無事に売買契約を完了し、家主になりました。

ほっと一息つく間も無く、契約手続きが完了したその日から工事に入り、8月末まで続きます。

 

不動産購入の超初心者なので、今回の手続きで学んだことを備忘録として記載します。

 

 

 

登場人物がどんどん増える

 

今回、家の購入を決意してから文字通りどんどん登場人物が増えました。ケータイの番号登録、こんなに追加したの久しぶり。

 

・不動産屋さん(Agence Immobilier)

・前の家主さん(Propriéter)

・クーティエ Courtier(どの銀行のレートが一番良い条件か、相見積もりをとってくれる人

・選んだ銀行の融資課担当者(Conseiller)

・選んだ銀行の連絡窓口

・工事業者(Ouvrier)

・公証人(Notaire)

・公証人のアシスタント(Assistant de Notaire)

 

家の購入を決めてから一ヶ月で、この7名とめちゃ頻繁に連絡を取りました。中でも最初は銀行の手続きでてんやわんや。

 

融資の申請が通らない

    ↓

家の購入ができない

という流れなので、まずはなんといっても銀行なのですが、

うちは購入後に手を加えたい箇所が多くなり、

またこの低金利時代なので頭金をたくさん出すよりも、工事費用も含めた金額を融資で工面してもらう方がかなりお得になったため、以下の流れになりました。

 

 

総工事費用の見積もりを出してもらう

    ↓

融資の申請額を決める

    ↓

融資の申請をする

    ↓

  家の購入!

 

 

総工事費用の見積もりのために、工事業者と家の中で細かい箇所まで確認する必要があり、都度、不動産会社や大家に鍵を借りに行ったり、手間!

 

並行して、公証人に、前家主と不動産会社の書類に公的な不備がないかを確かめてもらう作業があったりして、やることがいもづる式に増える…

 

ありがたいことに、義理の両親が懇意にしている公証人を紹介してくれたり、仏人夫のツテで資産運用会社から良いクーティエCourtierを紹介してもらったりして、かなり時間が節約できました。

これを一から自分たちで探し出すのは至難の技。

 

 

 

売買契約は二つ

 

売買契約は一回こっきりと思っていたのですが、実は二回。

一回目は仮契約的なもの

このために、公証人と相談しながら、買い手はどんな条件だったら違約金なしで売買契約を破棄できるか、などの条項を組み入れます。

前家主側も別の公証人を経由してのやりとりなので、さながら弁護士を雇ってる気分。

 

…で、この一回目の契約からおよそ3ヶ月間、期間をあけなければ、最終の売買契約の正式締結には至りません。

わたしは「心変わり期間」と勝手に呼んでおり、要するに、前家主が「やっぱり売るのやめる!」と言ったり、買い手が「○○に不備があって、一回目の売買契約破棄の条項にあたるため、やっぱり買うのやめる!」というのをよくよく考慮する期間とのこと。

 

3ヶ月って結構長くて、結局うちは前家主さんと交渉して、最後の売買契約を前倒しにしてもらいました(それでも2週間だけでしたが)。

 

 

 

 

費用はどんどん積み上がる

 

暖房器具は毎年全部点検済みで状態良し、

セントラルヒーティングの本体は一昨年に買い替え済み、

アメリカンサイズの最新型冷蔵庫はいらないから置いておく、などなど、ちょっとお得!と思っていたポイントを裏切るかのように、次々に問題が…

 

致命的ではないけれど、例えば、

水道管の一部が悪くなっているからこのタイミングで交換しておくべき

雨量が増えると駐車場に水が流れ込むことがわかり、急遽防水設備を設置家の鍵は誰が持ってるかわからないから、変えておきたい

1枚だけだと思ってた壁紙が、実は3枚あって、作業に時間が倍かかる

…などなど、ちょっとした出費が膨らんで、あっという間に結構な金額になってしまいました。

 

 

↓ こういう床も、めくってみたら3層になってた、という…

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長期的に見たら必要経費なのですが、融資の申請額にこれらの費用は含めていなかったので、完全に貯金を切り崩すことになり、カツカツです。

 

やはり家は消耗品であることを痛感。アパルトマンだと、何かしら問題があったら、大家さん、住宅保険で大抵のものはカバーされていたので、固定資産を持つというのはこういうことなのね、と、身をもって実感しています。

 

 

今ここ ←

 

さてさて、なんやかんやありましたが、今はひたすら工事を見守るのみ。パリから距離もあるし、週に一度、工事の状況を見にいくのと、問題があったらその都度テレビ電話?で現場を見ながら相談の日々です。

 

 

今日はここまで。

こちらは来週から学校が夏休みということもあり、バカンスどこ行くの?の話でもちきり。うちはおとなしく工事を見守りつつ、週末旅行に出かけるくらい。なんやかんやで仕事も忙しくしておりますが、1週間ほどはゆっくりと過ごせそうです。

 

フランス人もしっかり仕事しておりますよ! 

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この記事が、今、家を買おうか検討されている方の参考になれば嬉しいです。